ワーキングペーパーを公開しました

”Incomplete Information Sharing within the Household: Evidence from Participation in Agricultural Training in Zambia”をワーキングペーパーとして公開しました。リンク

本論文は、東京大学の櫻井教授、政策研究大学院大学の木島教授との共同研究の成果です。
農業技術採択及び普及の文脈で情報の伝播および社会学習は常に着目されてきましたが、
情報を伝えるエージェントとして配偶者の役割は比較的見過ごされてきたかと思います。
本プロジェクトでは、ザンビア北部の農村で、コメの作付に関するデモンストレーション兼トレーニングへの招待状を、夫または妻にランダムに配布しました。
情報の流通が家計内で完全ならば誰に情報を渡しても、それは共有知識となり、最もそのトレーニングから利益を受ける家族成員がトレーニングに参加するはずですが、
結果は招待状を受け取った個人の参加率が高く、配偶者へのスピルオーバーはほとんど観察されませんでした。

この介入を行った時期は2019年11月でした。
本来であれば今頃、フォローアップ調査を行って、訓練の実際の生産行動への影響まで議論したかったのですが叶いませんでした。
Companion paperである、こちらの論文も投稿に向けて鋭意改訂中です。

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